DTP制作の「トンボ」とは?仕上がり線・塗り足し・文字位置を初心者向けに解説
こんにちは。樹-createの渡邊です。
厳しい暑さが続いていますね。夏はイベントや販促の機会も増え、チラシやパンフレット、名刺などの印刷物を制作する機会が多くなる季節です。
今回は、DTP制作でよく耳にする「トンボ」についてご紹介します。
印刷会社へデータを入稿するとき、「トンボを付けてください」と言われることがあります。しかし、トンボだけを見ても「何のためにあるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
実は、トンボを理解するには「仕上がり線」と「塗り足し」の存在も知っておくことが大切です。今回は、この3つの関係をあわせてわかりやすくご紹介します。

トンボとは?
トンボとは、印刷物の裁断位置や、塗り足しを設定するための基準となる印刷用の目印の総称です。
印刷物は、仕上がりサイズより少し大きな紙に印刷し、その後、必要なサイズに裁断します。
そのときに「ここを基準に裁断します」という位置を示すのがトンボです。
トンボには、十字やL字のような線が使われています。
その形が昆虫のトンボに似ていることから「トンボ」と呼ばれています。
トンボを理解するには「仕上がり線」と「塗り足し」が重要
トンボだけを見ても、少しわかりにくいかもしれません。
そこで、トンボと一緒に次の2つを覚えておきましょう。
仕上がり線
実際に完成する印刷物のサイズを示す線です。
例えばA4サイズのチラシなら、仕上がり線の内側が完成したA4サイズになります。
塗り足し
仕上がり線より外側に、背景や写真などを広げておく部分です。
一般的には、仕上がり線から3mm程度外側までデザインを広げます。
なぜ必要なのでしょうか?
印刷物を裁断するときには、わずかなズレが生じることがあります。
背景や写真が仕上がり線ぴったりで終わっていると、裁断が少しズレただけで紙の白い部分が見えてしまいます。
そこで、あらかじめ外側までデザインを広げておきます。
これが「塗り足し」です。


もう一つ大切なのが「文字の位置」
塗り足しと同じくらい、初心者の方が忘れやすいのが文字や重要な情報の位置です。
背景や写真は仕上がり線より外側に広げますが、反対に、文字やロゴなどの重要な情報は裁断位置ギリギリに配置しないことが大切です。
裁断にはわずかなズレが生じる可能性があるため、文字が端に近すぎると、切れてしまったり、窮屈な印象になったりすることがあります。
そのため、文字などの重要な要素は、裁断位置より3mm程度内側に配置することが多いです。
例えば、
塗り足し → 仕上がり線 → 文字などの重要な情報
というように、余裕を持って配置します。
トンボ・塗り足し・文字位置の関係
イメージすると、次のようになります。
外側
↓
【塗り足し】
背景や写真を3mm程度広げる
【仕上がり線】
ここで裁断して完成サイズになる
【文字・ロゴなど】
仕上がり線より3mm程度内側に配置することが多い
このように、外側には塗り足し、内側には文字などの安全なスペースを確保すると考えるとわかりやすいでしょう。

トンボを覚えるときのポイント
トンボについて覚えておきたいポイントは3つです。
- トンボ:裁断位置を示す印刷用の目印
- 塗り足し:裁断ズレで白いフチが出ないよう、仕上がり線より外側に広げる部分
- 文字などの重要な情報:裁断で切れないよう、仕上がり線より内側に余裕を持って配置
つまり、
「背景は外へ、文字は内へ」
と覚えると、初心者の方にもイメージしやすいと思います。
印刷物は、完成したデザインだけでなく、「どこまで印刷するか」「どこで切るか」「文字をどこに置くか」まで考えてデータを作ります。
普段は見えない部分ですが、こうした細かな設定が、きれいな印刷物の仕上がりにつながっています。
樹-createでは、チラシ・パンフレット・名刺などのDTP制作から、印刷会社への入稿データ作成まで対応しております。
「印刷データの作り方がよくわからない」「入稿データに不安がある」という方も、お気軽にご相談ください。
今後もDTP制作に関する用語や、印刷データを作るときのポイントを初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。
それではまた次回!
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